平成12年度日本茶インストラクター認定試験(二次試験)

静岡会場レポート

試験会場

<注 意>
 
内容につきましては「一受験者」の感想です。あくまでもレポートとしてご参考下さい。午前中の部に受験しておりますので午後の部とでは出題等が異なるのかも知れません。ご了承下さい。

※尚、試験の解答は「日本茶インストラクター友の会HP」に公表されております。


 風邪をひく事も無く万全の体調で試験日を迎えました。最大の難関が「官能審査」故、とても大切なポイントだと思います。前日の晩と当日の朝はあまり刺激の強い食べ物は控えました。簡単ですがレポート及び感想を記載致します。

<茶種判定試験>

10種類の茶種が出題され語群より記号を当てはめて解答する方式でした。

<語 群>

A
「深蒸し煎茶」
B
「ほうじ茶」
C
「蒸し製玉緑茶」
D
「玄米茶」
E
「玉露」
F
「紅茶」
G
「碾茶」
H
「抹茶」
I
「烏龍茶」
J
「茎茶」
K
「普通煎茶」
L
「釜炒り製玉緑茶」

 以上12語

<出題茶と解答>※午前中の部です。

1
L
「釜炒り製玉緑茶」
2
A
「深蒸し煎茶」
3
I
「烏龍茶」
4
J
「茎茶」
5
E
「玉露」
6
C
「蒸し製玉緑茶」
7
G
「碾茶」
8
K
「普通煎茶」
9
F
「紅茶」
10
B
「ほうじ茶」

以上10種( D「玄米茶」.H「抹茶」が有りません。)

<感 想>
 インストラクターテキスト中で茶種にはいっていない「茎茶」の出題が有りましたが、特に困難な問題ではなかったと思われます。「かぶせ茶」「番茶」「包種茶」は出題されませんでした。

 記入ミスが無いか確認をしていたら、深蒸し茶と釜炒り製玉緑茶を書き間違えているのを発見し、大いに焦りました。書き直したつもりでいます。(ちょっと不安・・)

<仕上茶品質鑑定>

<試験内容>
記号:ア〜ウの5種類の
「仕上茶」が出題されそれぞれの品質を順位付けします。拝見茶碗に約4グラムの茶葉が入れられた後、七秒ごとに熱湯が注がれます。
3つの鑑定試験中で
お湯を使用する唯一の問題です。ネットスプーンと匙を使用して、拝見茶碗内の茶葉の色、葉の大きさ、香り、浸出液の色(水色)、味、を比較し順位付けをしていきます。

<感 想>
 上位1〜3の判定は難しかったように感じます。特に1と2位の判定が厳しかった。又、最下位の茶も強烈な硬葉の香りがある訳では無かったのが印象的でした。(大分、不安)

<解答>※午前中の部です。

1
2
3
4
5

<荒茶茶期別鑑定>

<試験内容>
記号:A〜Bの5種類の
「荒茶」が出題され茶期を判断します。一番茶、二番茶、三番茶、四番茶を判断するのでは無く、一番茶〜二番茶の中で、「初期」「中期」「後期」を判断出来る力が求められます。茶葉の形状、色、艶、冴え、香り、重量感を比較しながら判別します。

<感 想>
 私が一番難しいと感じたのがこの問題でした。5種類の出題中で目をひいたのが「仕上茶では?」と思う程に綺麗で飛び抜けて違う品でした。(良く見ればやっぱり「荒茶」なのですが。)

 これを茶期の早い「手摘み」のものと判断して第1位にし、最後期の品は形状と重量感で決めてから2〜4を茶期別に振り分けるようにしました。ここまで絞り込むと4位となるものは感覚的に決められましたが、残りの2と3位でかなり悩みました。(ここにくるまでで所有時間の3分半を使用しています。)拝見盆は、AとCで比較的近くに有りましたので全体の色合いや雰囲気も参考にしながら決めました。端と端に分かれていたらもっと苦しかったでしょう。雰囲気の違う最上位のEをどのように判断するかが難しかった。(大分、不安)

<解答>※午前中の部です。

1
E
2
C
3
A
4
D
5
B

<インストラクション実技試験>
  • 茶器選択に1分
  • 実技に4分
  • 質問への答え2

 試験官に口頭で茶種の指示が出された後、茶器を選択し、お湯は使わずに「美味しい入れ方」としてのインストラクションを行います。

用意された茶器セットは3種類でした。

  • 「上級煎茶用」(玉露と兼用?湯覚まし有り、湯のみ3ヶ)
  • 「中級煎茶用」(湯覚まし無し、湯のみ5ヶ)
  • 「ほうじ茶用」(番茶と兼用?湯覚まし無し、茶托無し湯のみ5ヶ)

だったように記憶しています。もっとも小さな茶器のセットを「玉露」と決めつけてしまうと「上級煎茶」と出題されたのに「中級煎茶」のセットを選んでしまった方もいたようです。

 ちなみに私は「ほうじ茶の入れ方」を出題されました。土瓶の乗ったセットは一つしか有りませんでしたのである意味分かりやすかったのでしょう。(余り上手に出来ませんでしたが・・・困ったなあ。)

 実技テーブル上には「計量用の大きなスプーン」「小さなスプーン」「ポット」「砂時計」「茶筒」「実技時間計測用のタイマー」置かれていました。(小さなスプーンって何に使うんだろ?私には分かりませんでした。)

 実技終了後試験官の先生よりお茶に関しての質問がされました。質問例は

  • 「沸騰させ過ぎたお湯を使ってはならない理由は?」
  • 「お茶の保管方法について」
  • 「茶渋の取り方は?」
  • 「回し注ぎをする訳は?」

などが有ったようです。


<試験をを終わって>

 全体的にレベルの高い問題だったのではないでしょうか。茶に関係する者の感覚で思いを廻らせてしまうと逆に混乱するような気もします。(素直な気持ちで望めば案外容易なのかも?と思うのは私だけか。)

 初年度は鑑定についてのウェイトが大きかったようですが、今年はどうなのかが分かりません。試験が終了した今となっては「まな板の上の鯉」の気分で発表を待とうと思います。2月中旬に郵送で合否発表とのこと。さてどうなりますか。記入ミスといったケアレスミスも恐いな。根がおっちょこちょいの私としては・・・。

 合否については合格ライン次第でしょう。ドキドキですね。ホント。

※次年度受験者の参考となればとレポートを記載しております。どうぞご参考下さい。

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