日本茶専門店 錦園石部商店お茶をつくる楽しさ。「ほうじ器」
titel お茶をつくる楽しさ。「ほうじ器」
ほうじ器で手炒りしたお茶。
原料は「剣棒茶」
 最近ちょっと人気の「ほうじ器」。お茶といえば普通は「お湯をそそいで湯飲みについで飲む。」料理のように加工をしてから飲んでいる人は極少数派でしょうね。

 「ほうじ器」とよばれる道具は「吸湿してしまったお茶を焙じてみては?」なんて扱いがされますが、それではちょっともったいないくらいに楽しいアイテムです。

 まるでお菓子みたいです。お塩などをふって食べても美味しいですよ。

お茶を入れる前に加熱
お茶をいれる。
 ダメになってしまったお茶を炒ってみるのではなく、出来上がりを考えて「炒るための原料」を選ぶのも楽しいものです。特に剣棒茶のように緑色で長い茎のあるお茶や、白くてぺたんと潰れた茎茶などは面白い原料になります。

<上手に焙じるコツ>

  1. ほうじ器を事前に加熱しておく。
    ※かなり熱めに加熱します。

  2. お茶を入れる際には、ほうじ器を斜めにし、お茶がまとまってはいるようにする。

  3. ほうじ始めは斜めにしたまま、小さく回すように細かく手を動かしながら炒る。

  4. お茶の色が黄緑色になってきたら、ほうじ器内部全体でお茶を大きく動かすように炒る。

    ※炒り始めから終りまでお茶が「止まらない(動きを止めない)」ように気をつける。
炒る前
炒った後
(くれぐれもご注意ください)

 火傷には十分に気をつけてください。ほうじ器が完全に冷めるまでは燃えやすいものを近くに置かないようにしましょう

 ※尚、画像のほうじ器は、撮影時にお茶が見えやすいように販売しているものとは違う色の品を用意しました。


 うまく出来るとサクサクの食べても美味しいお茶になりますよ。上の画像をご覧頂くとお茶がふっくらと大きくなっているのが分かりますね。

 慣れるまでには失敗して焦がしてしまうこともあるかもしれませんがそれも又、楽しい??

 ほうじ器は「自分の手でお茶を作る面白さ」を体験出来る道具です。

 上記のように炒りあげる他、あまり熱くしてしまわないでお茶に香ばしいかおりをつけてみるのもいいですね。

2006年02月20日 石部健太朗



良い道具による充実のティータイム


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